自分の領域を守りましょう
「領域侵犯」とは?
【領域侵犯】とは、他人と自分の意識の間には境界線があるのに、ついその境界線を越えて、「あの人が○○してくれればいいのに」と、思いを向こうに侵犯させたり、人に言われたことを自分の側に侵犯させて、「ああ言われたから、そうしないといけないかな」と揺らいだりしてしまうことです。
今回は、「自分への」領域侵犯について見ていきましょう。
他人に自分を「乗っ取られて」いませんか?
自分に自信がなかったり、人の思いを尊重しようとしたりする優しい人は、「他人の意見を自分のものとして受け取りすぎる」ということをしがちです。
「その髪型、ヘンだよ」と言われると、「変えないといけないかな?」と思ったり。
「こうしてくれると、助かるんだけどな」と言われると、「そうしないといけないかな?」と思ったり。
これが、そうするのが「自分も心からやりたい!」ということであればいいのです。
けれど、自分は「この髪形が好きなんだけど」とか「本当はやりたくないんだけど」と思っているのであれば、それは、他人の思いを自分の中に侵犯することを許しているだけではなく、「乗っ取り」されていることになります。
それで、「本当はこうしたかったんだよな~」と不満になってしまっていたら、イヤですよね。
境界線に入れない勇気を持とう
ですから、人の意向を侵犯させすぎないように意識してみましょう。
Aさんは、その髪型が気に入らないかもしれませんが、Bさんは好きかもしれません。
ですから、「ああ、Aさんはこの髪形が好きじゃないんだな」と、思いは受け止めても、自分の境界線には入れないのです。
「こうすると助かる」と言われても、長い目で見ると、その人が自分でやることでスキルアップするのを妨げることになるかもしれません。
ですから、言いなりになる代わりに、「ゴメンね、わたしもちょっと苦手で」と断る勇気を持つようにしてみましょう。
「自分はどうしたい?」で「自分軸」ができていく
多くの人には「人を不快にさせたくない」という優しい気持ちがありますから、「言うことを聞いてあげたい」と思うものです。
けれどそれが不満になるのなら、それは「自分で自分を苦しめている」ということ。
「自分は本当はどうしたい?」と、自分の気持ちをシッカリと見つめてみましょう。
そのときに、もし相手の意向を侵犯させることが不快であれば、聞くのをやめて、自分が「快い」ことのほうを選ぶようにしてみましょう。
そうすると、「自分軸」も養われるようになりますよ!