「領域侵犯」をしていることに気づこう
人にイラッとするときにしている「領域侵犯」とは?
人間関係でイラッとするときというのは、おそらくこう思っているはずです。
「○○してくれればいいのに」
「××しなくてもいいのに」
自分が人相手にネガティブな感情になるときには、いつも「自分の思い通りにならない」ということが起こっています。これこそが【領域侵犯】。
自分と他人との意識の間には境界線があります。けれど、境界を越えて
「もっと早く仕事をしてくれればいいのに」
「余計なひと言を言わなければいいのに」・・・
と、自分の意識を他人の意識の領域に侵犯させているのです。
イライラするとイライラすることを引き寄せる
けれど、人の行動は、その人の意識が決めています。そのため、思い通りにならない思いがモヤモヤしてしまうのです。
人は、欲求を叶えるために生きています。
ですから、これはとても自然な心の働きなのですが、思い通りにしようとする気持ちが強すぎて、いつもイライラムカムカしていたら、精神衛生上も悪いですし、「イライラムカムカすること」を引き寄せてしまいます。
ですから、【領域侵犯】をしていることに気づいたら、それをやめるようにしてみましょう。
「領域侵犯」をやめる方法は?
その方法の一つ目は「気づくこと」。
「もっと早く仕事をしてくれればいいのに」と、自分の意識を侵犯させていることに気づいたら、
「お、出過ぎているぞ」と、引っ込めようとしてみましょう。
二つ目は「その人に任せること」。
自分が仕事を指導する立場にあれば、忠告することもあるでしょうが、なかなか言えない立場の人だったら、「どうしてあの人は」とずっとムカムカし続けるより、「あの人のことはあの人に任せよう!」と思ってみるのです。
その人は、仕事が遅いことで評価が下がることを、経験するのが必要なのかもしれませんよ。
三つ目は「自分の意識をいい気分に向けること」。
思い通りにならない他人をどうこうしようとしてモヤモヤするのではなく、思い通りになる自分をいい気分にする行動をしましょう。
「自分はああはならないぞ。反面教師にしよう!」そんなふうに思って、他人に煩わされるのではなく、他人を参考にして、自分をより素敵にしていくのです。
人が気になって心がざわついたら、ぜひ【領域侵犯】のことを思い出してみてくださいね!